2009年06月30日

<人民元をSDRに組み込むことが狙い?>

元記事:China calls for new world reserve currency
(Press TV:2009年6月27日)


<人民元をSDRに組み込むことが狙い?>

中国の中央銀行は、新たな世界通貨がドルに取って代わるという要求を――中国政府は、自国の外貨準備を多様化させて――更新した。

「国家通貨[ドル]を国際準備通貨として利用することの本来的な欠点を回避するため、特定の主権国家とは切り離された国際準備通貨を創造する必要がある。」と、中国人民銀行(PBOC)は、金曜にリリースされた2008年回顧録の中で述べている。

周小川人民銀行長は、世界最大の外貨準備高である、中国の外貨準備1兆9500億ドルを多様化させるよう、度々要求してきた。

中国の投機筋は、米国債の最大の保有者であるが、4月にはその保有高を44億ドル削減し、7635億ドルにした。米国債保有量の月ごとの削減がはじまったのは、アメリカ財務省のデータによれば、2008年2月のことである。

しかしながら、中国は、短期的にはアメリカ・ドルから多様化することは困難であるとするアナリストもある。

PBOCはレポートの中で、IMFは加盟国間の勘定を決済するために用意された人工通貨である、計算単位特別引出権(SDR)の機能を拡大するべきだと述べた。

「IMFのSDRは十分に機能させるべきであり、国際機関[IMF]はその加盟国の外貨準備の一部を管理するべきである」と付け加えられている。

SDRの価値は通貨バスケットに基づいている。そのバスケットはドル、ユーロ、円、ポンドからなる。中国が望むのは、SDRのバスケットに人民元を加えることであり、SDRは1.54ドルの価値がある。

「いくつかの国家通貨に対して寄せられた過度の信頼は、リスクと危機の拡大をもたらす結果となった」と、人民銀行のレポートは述べ、次のように付言している「そのため、長期的に安定した通貨が求められている。」



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(訳者のコメント)

※[ ]は訳者註です

中国人民銀行ならびに、同行長の周小川氏が、ドル一極型の国際通貨システムに対して批判的な見解を示してきたことは、これまでも当ブログで紹介してきたとおりです。

今回の記事も人民銀行と周氏のドル批判が展開されていますが、ひとつ注目すべき点があります。すなわち、SDRのバスケットに人民元が組み込まれることを、中国が望んでいるという記述です。

中国は局所的な準備通貨として、人民元の覇権拡大を(主に東南アジアなどで)狙っていますが、人民元がSDRに組み込まれることで、安定した通貨としての裏づけが与えられることになります。外貨準備をドルばかりで持っている際には、常に付きまとう為替変動の大きなリスクとオサラバすることも目的なのでしょう。

中国の新たな国際準備通貨創設を狙う一連の動きは、タグ「中国」の記事にまとめてありますので、未読の方はそちらもごらん下さい。
posted by リカルド at 00:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先程、頂いたトラックバックが、不完全で、リンクできないのですが?
Posted by マスコミに載らない海外記事 at 2009年06月30日 00:51
マスコミに載らない海外記事 様


いつもお世話になっております。
トラックバックを送信させていただいた記事は、私のブログで7月1日に自動アップロードされる設定になっております。
seesaaブログの仕様で、未公開の記事にはトラックバックが承認できないのかもしれません。

後日再び送信させていただきたく存じます。
お手数をお掛けして申し訳ありません。
Posted by リカルド(管理人) at 2009年06月30日 01:30
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